【3月15日 東方新報】米アップル(Apple)は12日、中国の製造・研究開発力を活用し、最高の製品を生産するため、新たな応用研究所を設立し、中国での事業を拡大すると発表した。

 アップルの大中華圏の統括責任者であるイザベル・ゲ・マヘ(Isabel Ge Mahe)氏は国営紙中国日報(China Daily)の取材に対し、「我々はすでに中国の応用研究所に10億元(約205億円)を投資している。そして新たな拡張計画により、我々の投資は増え続けるだろう」と語った。

 アップルは、すべての製品ラインの信頼性、品質、材料分析をサポートするために、上海市の応用研究所の能力を強化すると述べた。

 また今年後半には、広東省(Guangdong)深セン市(Shenzhen)に新たな応用研究所を設立し、同地域の従業員へのサポートを強化するとともに、現地のサプライヤーとの協力関係を深める。この新しい研究所は、iPhone、iPad、Apple Vision Proなどの製品の試験・研究能力を強化する。

 イザベル・ゲ・マヘ氏は、「私たちは、中国の製造能力と地元サプライヤーの強い存在感から、中国に二つの応用研究ラボを持つことを選択しました」と述べた。

 彼女によると、過去5年間で、アップルの研究開発スタッフの数は中国で倍増したという。(c)東方新報/AFPBB News