【3月13日 CGTN Japanese】アジアゾウはアジアで生息している最も大型の陸生動物であり、妊娠期間が最も長い哺乳類でもあります。妊娠から出産まで18~22か月もかかるため、アジアゾウの出生率は比較的低いレベルにあります。しかし、中国南西部の雲南省プーアル市では、2023年以降、9頭の野生アジアゾウが誕生し、まれにみるアジアゾウの「ベビーブーム」を迎えています。

 アジアゾウの行方を把握してその活動範囲内の住民に正確な早期警戒情報を提供するため、プーアル市は専門のアジアゾウ監視員を雇い入れて、ドローンによる空中からのモニタリングと人による地上での監視を合わせて、アジアゾウに対する24時間追跡監視を行ってきました。

 アジアゾウは体が大きく、食べる量が驚くほど多いため、活動範囲内の農作物に大きな損害をもたらします。プーアル市は2012年から、特別資金を拠出して公衆責任保険に加入し、地元住民がアジアゾウによる破壊で被った損害を補償しています。あらゆる野生動物による損害のうち、アジアゾウによる損害の補償は80.7%を占めているため、保険加入は現地住民の利益を確保しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News