【8月27日 CGTN Japanese】このほど、中国西南部に位置する雲南省(Yunnan)シーサパンナ(Xishuangbanna)の国境管理隊派出所(警察機関の末端組織)に「アジアゾウ4頭が付近の村を回遊している」と住民から110番通報がありました。警察官が直ちに現場に赴き、民衆を緊急避難させ、地理的条件、村落の分布、交通状況などに基づいてアジアゾウが回遊する区域の交通規制を行い、道路を通行止めにして、車両と人間によるゾウの移動への影響を防ぎました。

 アジアゾウ4頭が道を歩いていた際、そのうちの1頭が突然立ち止まり、鼻で草むらを何回も嗅いだ後、力を入れて、バッグをはね上げ、首を挙げて大声で叫びました。その後、ゾウは警察官に目配せした後、保護区へ戻っていきました。ゾウが去った後、警察官がバッグを開けてみたところ、中にアヘンが隠されているのを発見しました。警官はその場で黒の粘着テープで巻かれたひとかたまりのアヘン2.8キロを押収しました。現在、この件についてはさらに捜査中です。同国境管理隊は昨年8月にも、アジアゾウの助けで5人の不法出国者を捕まえたことがあります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News