【3月14日 東方新報】国家国際発展合作署の羅照輝(Luo Zhaohui)署長は、海外でその国の人たちへ技能訓練、中国語学習、職業機会を提供する中国の職業教育組織「魯班工房(Luban Workshop)」プロジェクトの熱心な推進者だ。

 彼はまた14回全国人民政治協商会議の委員でもある。彼は今年全国政協委員会の年次会議へ魯班工房の建設促進を提案した。中国はこれまで23か国で27の魯班工房を設立してきた。

 工房の名前の由来「魯班」は、2500年前の中国の春秋時代に多くの発明品を創り出したとされる優れた工匠の名前で、現在では海外でもその名が知られるようになっている。

 羅氏によれば、「魯班工房」は各国で多くの専門技術人材を訓練し、中国の「『小さくても賢い』プログラム」の「輝ける象徴」となっているという。海外支援を主な任務とする羅氏の部署は、このプログラムを通じて海外支援を増やし続けるつもりでいる。

 国連(UN)の統計によると、中国は全ての発展途上国の中で最大の人道支援の提供者だという。

 国家国際発展合作署は、自然災害や紛争が発生した場所で緊急人道支援を提供する役割を果たしてきた。

 昨年、トルコ、シリア、アフガニスタンは強い地震に見舞われた。羅氏は「これらの災害が発生した時、中国は直ちに人道支援と復興資材を提供してきた」と話す。

 またパレスチナ・イスラエルの紛争が続く中、中国はガザの人びとに4回の緊急人道支援を提供している。羅氏は「過去6年間で、中国は800回以上の緊急人道支援プログラムをスタートさせ、40か国以上に緊急支援を提供した」と説明する。

 羅氏は最近の活動を振り返り「国際的な発展のイニシアチブを取り、質の高い『一帯一路(Belt and Road)』の建設を進め、政治や政策の経験を互いに交流することへの努力を強化してきた。過去4年間で160か国以上の国と国際機関に医療物資、医療チーム、ワクチンを送るなど、対パンデミック支援も行ってきた」と語る。

 また「アフリカ大陸の54か国全てが中国の支援の受益国だ。各国で道路、橋、政府および議会の建物、スポーツセンター、病院、学校などで、中国の支援プロジェクトを目にすることができる」とも話している。

「これら全てが互いの友情の象徴だ。中国が助けを必要とする時は、いつも彼らに期待を寄せることができる」、羅氏は国際支援の意義をこのように強調した。(c)東方新報/AFPBB News