ナスメディアのキム・ホス責任研究員=KT(c)MONEYTODAY
ナスメディアのキム・ホス責任研究員=KT(c)MONEYTODAY

【03月08日 KOREA WAVE】韓国のデジタルマーケティングプラットフォーム企業「ナスメディア(Nasmedia)」がスペイン・バルセロナで現地時間の2月28日、既存の広告の限界を克服した「AI文脈オーダーメード広告サービス」を披露した。ユーザーが読んでいるニュースを、韓国大手通信事業者KTの超巨大言語モデルが分析し、最適な商品広告を掲示するAI基盤ソリューションだ。

AI文脈オーダーメード広告はクッキー(ユーザーのインターネット情報)を提供しない時代に備えたサービスだ。個人情報に対する認識が高まり、アップルやグーグルなどがクッキーの第3者提供支援を中断。ユーザーの検索記録を基にしたオーダーメード型広告を表示できなくなった。その影響でメタ(旧フェイスブック)の広告売り上げは大打撃を受けた。

グーグルが自主的にテストした結果、第3者のクッキーデータを活用しない場合、グーグルクロームの広告売り上げは52%も減少。ナスメディアのキム・ホス研究員は「特にニュースメディアの広告効果が3分の1に減った」と話す。

KTとナスメディアはクッキーがなくても効果的に広告を表示できるよう支援する。ユーザーが読んでいる記事の脈絡を把握し、そこに適切な広告を見せるわけだ。

例えば、これまでは炭酸飲料には糖尿病の危険性があるという否定的な記事にコカ・コーラの広告が付随して表示されることがあった。キム研究員は「AI文脈オーダーメード広告は全体的な文脈を理解し、記事を読む人が関心を持つ商品は糖尿のリスクを減らすことができる健康補助食品だと判断し広告を表示する」と説明した。

ナスメディアは下半期中にサービスを発売する予定だ。ナスメディア経営企画チームのチェ・ミョンス責任マネージャーは「現在、国内の新聞社と成果を測定しており、反応は良い」と話した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News