【2月29日 AFP】フィリピンのフェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)大統領は29日、訪問先オーストラリアの議会で演説し、フィリピンは地域平和のための戦いの「最前線」に立っていると述べ、中国との海洋紛争に対する支援を求めた。

 フィリピン沿岸で中国の軍艦が確認されたのを受け、マルコス氏はオーストラリアの議員に対し、「フィリピンは今、地域の平和と安定を損ない、地域の繁栄を脅かす行動に対する最前線に立っている」と発言。

 自国の主権を断固防衛すると誓い、「いかなる外国勢力であれ、わが国の主権領域を1平方インチたりとも奪おうとする試みは許さない」と語り、拍手喝采を浴びた。

 また「直面する課題は手ごわいかもしれないが、われわれの決意も同じくらい固い。われわれは決して屈しない」と述べ、「世界の大動脈である南シナ海(South China Sea)の防衛は、地域平和、ひいては世界平和を守る上で極めて重要だ」と訴えた。(c)AFP