【2月26日 CNS】甲辰(龍)年の春節(旧正月、Lunar New Year)の到来とともに、東北地区の氷雪観光も繁栄の光景を見せている。中国とマレーシア、タイ、シンガポールなどが相次いでビザ免除政策を実施したことで、中国の観光客が「海外へ出て」多元的な文化の風情を味わっているのみならず、ますます多くの外国の観光客が「中国へ来て」中国の辰年の春節の賑やかな雰囲気を体験するようになっている。旧正月の二日目(2024年2月11日)には、286人のマレーシア観光客が、オンライン旅行プラットフォームの「春秋旅行(Springtour.com)」のチャーター機で瀋陽市(Shenyang)に到着し、氷雪観光を始めた。

「ビザ免除国との友達の輪」の拡大は、春節休暇のインバウンドとアウトバウンド旅行を活性化している。マレーシアからの多くのツアーグループが中国で氷雪観光を楽しむ一方、多くの中国の観光客がシンガポールやマレーシア、タイなどのビザ免除国へと向かっている。

 春秋旅行のチャーター機は同じ日、東北地区の観光客286名を乗せてマレーシアのクアラルンプールへ飛び、サバ、センポルナなどのリゾート地を巡る7日間のツアーを開始した。このチャーター機は満席で、八つのツアーグループと30名以上の個人手配旅行の観光客を乗せ、マレーシアへと向かった。

 オンライン旅行プラットフォームの携程(Trip.com)のデータによれば、春節休日の初日の中国の観光客によるシンガポール、マレーシア、タイ3か国を目的地とする予約は2019年の同期比で3割以上増加した。人気のある海外旅行の目的地はタイ、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、韓国、ベトナム、インドネシアなどとなっている。「一帯一路(Belt and Road)」の沿線諸国の中で、カザフスタン、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、トルコ、モルディブなどを目的地とする予約が大幅に増加し、2019年比で5割以上増えている。  
 
 シンガポール、マレーシア、タイ3か国のビザ免除は、インバウンドとアウトバウンドの旅行を新たなピークへと押し上げている。中国国家移民管理局は、今年の春節休暇中、全国の通関地での1日あたりの平均通関人数は、前年同期比約3.3倍増の延べ180万人に達し、2019年の同期の出入国者数と同等になると予測している。携程のデータによれば、春節休暇の初日には、インバウンドとアウトバウンドの旅行の予約が2019年比で顕著に増加し、携程の海外送迎サービスの予約については2019年の同期比で8倍以上増加したという。(c)CNS/JCM/AFPBB News