ネイバー最高経営者(CEO)のチェ・スヨン氏(c)news1
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【02月25日 KOREA WAVE】韓国の情報技術(IT)企業が、生成人工知能(AI)を活用した医療業界特化サービスの導入に向け、準備を進めている。患者の健康状態を把握し、適切な治療法を提示するというもので、医療人材の一部をAIが代替できるとの見方も出ている。

ネイバークラウドは、医療特化の超巨大言語モデル(LLM)を開発した。これは既存の「ハイパークローバーX」で医療データを中心に学習したモデルになるものだ。グーグルの医療データ基盤LLM「メドファーム」に近いものとみられる。

グーグルの「メドファーム2」は、米国の医療免許試験(USMLE)を通過した。正解率は80%台で、米国の医学部生とインターンの平均合格点数(60%)を軽く上回った。

ネイバークラウドは、医療特化モデルの公開に先立ち、「ハイパークローバーX」を組み合わせた医療サービスを公開した。

ハイパークローバーXベースのAI開発ツールである「クローバースタジオ」を利用すれば、医療機関が望む多様なAIサービスを作ることができる。

例えば、医療相談を医師の代わりに応じたり、適切な治療法を提案するサービスを作ることができる。膨大な医学論文のうち必要な情報だけを選び出す用途としても活用可能だ。

カカオのAI専門子会社であるカカオブレーンも最近胸部X線判読補助AI「カラ-CXR」を公開した。

仁荷大学病院の研究チームは、胸部写真2000件をカラ-CXRで分析した結果、正確さは68~70%水準でオープンAIのGPT-4より、21~30%ポイント上回った。

韓国銀行が発刊した「AIと労働市場変化」報告書によると、さまざまな職業群の中で、一般医師と韓方医のうちAIを上回るのは上位1%水準とされる。AI技術で遂行できる業務が多く、大半が代替されることを意味している。

あるIT業界関係者は「客観的な判断と既存事例が重要な医療分野では、AIが活用される可能性が高い」とし、「AI技術を持つ多くの企業が今後も医療産業に参入するだろう」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News