【2月20日 CNS】中国では春節(旧正月、Lunar New Year)の大型連休中、新たなペットサービスが人気となった。帰省や旅行中にペットの預かりサービスを探すことが各地で難しくなっているため、ペットを自宅に残したまま、フードデリバーサービスを含むアプリ「美団(Meituan)」や「大衆点評(Dazhong Dianping)」などのペット向け給餌サービスを頼む人もいる。

 ペット向け給餌サービスを提供する業者は、その拠点から半径1~2キロ以内にサービス範囲を限定して戸別訪問しているところが多いが、追加の交通費を支払えば、提供範囲外でもサービスを受けられることもある。

 給餌業者の胖竹(Pang Zhu)さんは、「うちでは給餌サービスを提供する際、飼い主から餌や猫砂、飲料水、ゴミ袋、その他の必需品を持参してもらっています」と話す。また、飼い主の不安を解消するため、給餌サービスやペットの様子を動画に撮影し、飼い主に提供しているという。「春節期間中は顧客が多いため、事前に予約する必要があります」と胖さんは話す。

 中古品を取引するプラットフォームでも、給餌サービスが出品されている。価格は1回30元(約626円)から50元(約1043円)。給餌だけでなく、犬や猫の散歩サービスも出品されている。

「春節には、帰省しなければならないのにペットを連れて行けない人はたくさんいます。預けられるペットショップが見つかったとしても、ペットが慣れない生活に耐えられるかも心配です。自宅を訪問してくれる給餌サービスはいいですね」と、このサービスを利用している芦芦(Lulu)さんは言う。犬や猫だけでなく、カメやウサギなどの他のペットへの給餌サービスも出品されている。

 春節に自宅に残していくペットをどうするかという課題は、新たな「春節経済」に彩りを加え、現代的で新しい春節の過ごし方が生み出すことになりそうだ。(c)CNS-羊城晚報/JCM/AFPBB News