【2月20日 AFP】フィリピン当局は19日、西部パラワン(Palawan)州ブグスク(Bugsuk)島の海岸で、違法取引されたオオシャコガイの貝殻336個分を押収したと発表した。

 フィリピン沿岸警備隊によると、14日に貝殻を発見。価値は約810万ペソ(約2100万円)相当に上るという。今のところ、逮捕者は出ていない。

 二枚貝のオオシャコガイは、左右の殻の最大幅は1.5メートル、重量200キロ以上に成長するものもある。フィリピンでは保護種に指定されている。

 パラワン州の持続可能な開発を目指す委員会の広報はオオシャコガイについて、世界的に取引が禁止されている象牙の代替品となっていると説明した。

 保護種の国際的な取引を調査・監視するNGO「トラフィック(Traffic)」が昨年公表した調査報告書によると、フィリピンで2003~22年に押収されたオオシャコガイは12万1000トン超で、同期の東南アジア全体の押収量の99.8%を占めた。(c)AFP