【7月19日 AFP】マレーシアの税関当局は18日、アフリカから密輸されたとみられる象牙やサイの角、センザンコウのうろこなど希少動物の部位8000万リンギット(約24億8000万円)相当を押収したと発表した。

 マレーシアは野生動物密売の拠点となっており、同国を経由し、高額で取引される域内の市場に密輸される。

 動物の部位は10日、西海岸のクラン(Klang)港で、木材の入ったコンテナに隠されていたところを発見された。

 税関当局のザズリ・ジョハン(Zazuli Johan)氏は記者会見で、押収品には象牙が推定6000キロ含まれており、一度に押収された象牙としては同国史上最多となると述べた。

 この他、サイの角29キロ、センザンコウのうろこ100キロ、頭蓋骨など動物の骨300キロを押収したという。

 ジョハン氏は、押収品はアフリカから密輸されたとみられると説明したが、詳細は明らかにしなかった。貨物の最終目的地はマレーシアではないとしているが、行き先は明かしていない。

 今回の押収に関係し、逮捕者は出ていない。(c)AFP