【2月18日 AFP】男子テニス、ABNアムロ・オープン(ABN AMRO Open 2024)は17日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は6-2、6-4で地元オランダのタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor)を退け、決勝に進出した。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)覇者のシナーは、これで今季無傷の14連勝。決勝では第5シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)と対戦し、優勝すれば自己最高の世界ランキング3位に浮上する。

 この日は抜群の安定感とショットの深さでグリークスプアを圧倒した。最初のゲームでいきなりサービスブレークに成功し、そのまま第1セットを奪うと、第2セットは相手のミスにも助けられながら序盤にあったブレークピンチをしのぎ、最後は4-4で迎えた第9ゲームでラブゲームブレークに成功。2年連続でグリークスプアを準決勝で退け、決勝へ駒を進めた。

 デミノーは第6シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を6-4、6-3で下し、決勝進出を果たした。

 この日25歳になったデミノーは、この勝利で自己最高の世界ランク9位に浮上することが確定し、自身の誕生日を最高の形で飾った。くしくも昨年の誕生日もこの大会のディミトロフ戦で迎え、その時は2本のマッチポイントをふいにして準々決勝で敗れていたが、この日は立ち上がりからブレークに成功し、そのままストレート勝ちを収めた。

 試合後には「最高の気分。今年は去年より良い誕生日になった」と喜び、「過去最高に近い試合ができた」と語った。(c)AFP/Richard CARTER