【2月18日 AFP】ロシア北極圏の刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の陣営は17日、遺体の引き渡しに応じない当局を「殺人犯」であり、「痕跡を隠蔽(いんぺい)している」と非難した。

 ナワリヌイ氏の広報を担当するキラ・ヤルミシュ(Kira Yarmysh)氏によれば、母リュミラ・ナワルナヤ(Liumila Navalnaya)さんと弁護士は17日、収監先の刑務所を訪れたが、遺体との対面を拒否された。

 陣営はテレグラムへの投稿で、「殺人犯が痕跡を隠蔽したいがためにアレクセイ(・ナワリヌイ氏)の遺体を引き渡さず、母親からも隠しているのは明らかだ」と指摘した。

 ヤルミシュ氏はオンライン配信で「ロシア当局は、アレクセイの殺害方法が露見するのを望んでいない」と、これまでで最も強い言葉で非難した。

 リュミラさんと弁護士は17日、ナワリヌイ氏の死因について「突然死症候群」と伝えられた。この用語は具体的な医学的意味を持たず、あいまいな表現だ。

 ヤルミシュ氏は「それが死因であるはずがない」と述べた。(c)AFP