【2月16日 AFP】ミャンマーで実権を握る軍が先週、徴兵制を実施すると発表したことを受け、若者の間で国外に脱出する動きが広がっている。発表以来、ヤンゴンのタイ大使館前にはビザ(査証)を申請しようとする人が連日長蛇の列を作っている。

 軍政は10日、男性は18~35歳、女性は18~27歳を対象に、少なくとも2年の兵役を課すと発表した。2010年に当時の軍事政権が徴兵制の導入を決めた法律に基づくとしているが、詳細は明らかにしていない。

 徴兵制の導入発表前には、タイ大使館に並んでいる人は100人以下だったが、16日には1000~2000人が列を成しているのが確認できた。

 大使館側は1日当たり400枚の整理券を配布しているという。

 20歳の男子学生は、15日の午後8時に大使館前に到着し、車で仮眠を取り、深夜に列に並び始めた。「警察官が午前3時ごろにゲートを開けたので、みんな走って大使館前に整理券をもらいに行った」と語った。

 タイの首都バンコクに着いたら、観光ビザを取得してしばらく滞在したいと考えており、「働くか勉強するかは決めていないが、とにかくこの国から逃げたい」と訴えた。(c)AFP