【2月16日 AFP】米カリフォルニア州南部の太平洋に面したしゃれた町、デイナポイント(Dana Point)でこのほど、豪邸の庭先で崖崩れが発生した。

 だが驚くべきことに、崖に残った3棟の邸宅は居住可能で、専門家らは家が海に滑り落ちる危険はないと保証している。

 所有者の一人、ルイス・ブルッグマンさんは地元テレビ局に対し、特に危険な状況にはなく、これから居住不可物件の「レッテルを貼られることもない」と語った。「今現在、この家に構造上の大きな問題はないというのが市当局の見解だ」

 米紙ロサンゼルス・タイムズが掲載した崖崩れ前後の写真を比較すると、総工費1600万ドル(約24億円)をかけたブルッグマンさんの邸宅の裏手はほぼ消失している。

 AFPが撮影した写真から、崖が崩れ落ちた後に砂と土が露出しているのが分かる。

 カリフォルニアは先日、豪雨を伴う嵐に見舞われ、局地的な洪水や交通機関の乱れが生じた。崖崩れはこの嵐の後、発生した。

 タイムズ紙によると、ジェイミー・フェデリコ町長は「家屋の調査を終えた技術者は、損傷部分も構造物への差し迫った脅威もないと言っている。だが率直に言って、ひどく恐ろしい状態に見える」と語った。(c)AFP