【8月21日 AFP】2024年パリ五輪の大会組織委員会は20日、トライアスロンのテスト大会の水泳競技を、セーヌ(Seine)川の汚染のため中止すると発表した。

 19日にはパラトライアスロンの水泳が、今月上旬にはオープンウオータースイミングのテスト大会も中止されており、セーヌ川での競技開催ついてさらなる疑問の声が上がっている。

 この日はトライアスロンの混合リレーが行われる予定だったが、水中の高レベルの大腸菌の影響により水泳は三度中止となった。組織委と国際統括団体の世界トライアスロン(World Triathlon)によると、水質検査で「必要な保証」が得られなかったため、トライアスロンはランとバイクの2種目のみに変更された。

 主催者側が大腸菌の値が上昇した原因を調査する中、組織委のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長は、来年の五輪では「プランB」がないことを強調し、セーヌ川が競技開催に適していると主張している。(c)AFP/Clement VARANGES