【2月13日 CNS】中国の電力会社である中国長江電力によると、同社の「世界最大のクリーンエネルギー回廊」では、2023年に前年比5.3パーセント増の2760億キロワット時以上の電力を供給した。

 これは、石炭約8300万トンを節約し、二酸化炭素排出量を2億トン以上削減したことに相当する。また、年間で2億9000万人以上の電力需要を満たした。

 世界最大のクリーンエネルギー回廊とは、長江(揚子江、Yangtze River)の烏東德(Wudongde)、白鶴灘(Baihetan)溪洛渡(Xiluodu)、向家壩(Xiangjiaba)、三峡(Sanxia)、葛州壩(Gezhouba)の六つの発電所で構成され、総設置容量7169万5000キロワットの水力発電機110基が設置されている。

 2023年は、長江にある六つの発電所が初めて全て稼働し、世界最大のクリーンエネルギー回廊が完成した最初の年となった。ダムの総供給水量は約242億立方メートルで、乾期には長江の中下流域で生産用水と生活用水として使用されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News