ソウル所在のある医科大学(c)news1
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【02月13日 KOREA WAVE】韓国政府が全国の医科大学の入学定員を2025学年度の大学入試から2000人増えた5058人に定めると、医大生を育てる全国の医科大学と病院は懸念を隠せない様子だ。

教授補充と実習・研究施設拡充が直ちには難しく、教育の質が大きく低下しかねないという理由を挙げる。一部の大学本部や地方自治体が医学部の増員を大いに歓迎しているのとは対照的だ。

保健福祉省はこのほど、2025学年度医大総入学定員をこれまでの3058人から2000人増やした5058人に定め、教育省は4月末までに大学別増員規模を確定して各大学に通知する。

5058人は「SKY(ソウル、高麗、延世)大学」の理工系列(4882人)より多い人数だ。理工系入学を考えていた最上位圏の受験生や、すでに在学中の大学生が医学部へ転向する現象が現れるだろううと指摘されている。

医大生を誘致したり、地域医療の拡充を目標にしたりした地方自治体や非首都圏の大学本部は歓迎する一方、医大生を教える医大や医学専門大学院を置く病院も困惑した様子がうかがわれる。

医学部を持つ大多数の大学が政府に増員を提案したことがある。同省が医学部・医学専門大学院(医専院)がある全国40大学を対象に需要調査をしてみると、2025年に2151~2847人の増員を希望するという結果が出た。

これに対し、医学部・医専院の学長・院長で構成された韓国医科大学・医学専門大学院協会(医学協会・KAMC)は「政府と大学本部の要求に合わせて最大収容可能な学生数を出しただけ」という立場だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News