【2月11日 AFP】女子テニスのダリア・カサキナ(Daria Kasatkina)が10日、出場中のムバダラ・アブダビ・オープン(Mubadala Abu Dhabi Open 2024)で決勝進出を決めた試合後、大会日程の決め方について女子テニス協会(WTA)や大会主催者を批判するコメントを残した。

 カサキナは約3時間に及ぶ激闘の末に準決勝でベアトリース・ハダード・マイア(Beatriz Haddad Maia、ブラジル)を6-3、4-6、7-6(7-2)で下し、11日に行われる第1シードのエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)との決勝に駒を進めたが、その翌日にはカタール・オープン(Qatar TotalEnergies Open 2024)でアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)との1回戦が組まれている。

 この状況について「不公平」だと主張したカサキナは、けがのリスクが増加する可能性もあると指摘し、「正直に言って、ひどいスケジューリング」と苦言を呈した。さらに、11日中にカタール・オープンが開催されるドーハ行きの飛行機に乗れるか自信がないと明かし、ツアーと大会主催者に試合の予定を後ろにずらすことを検討してほしいと求めた。

「WTAか大会側か誰に聞けばいいか分からないが、選手を死なせたり、しょっちゅうけがをさせたりしたいのだろうか」と述べ、「月曜日(12日)に飛行機に乗り、その日のうちにコートに上がらなくてはいけなくなるかもしれない。だから申し訳ないが、話し合って検討する必要があることだと思う」とした。

 また、すでにカタール・オープン1回戦の免除枠は確定しているため、自身に「パフォーマンスバイ」が与えられる可能性はなく、今からできることはないとの認識を示しつつ、「この問題が適切な人のところに届くことを願っている。泣き言ではない。私はただ事実を言っているだけ」と語った。(c)AFP/Reem ABULLEIL