【2月11日 AFP】サッカーアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)は10日、カタール・ドーハで決勝が行われ、アクラム・アフィフ(Akram Afif)がPKからハットトリックを決めた開催国カタールが、伏兵ヨルダンを3-1で下して連覇を達成した。

 24チームで始まり、劇的な試合が1か月続いた大会を締めくくる決勝で、カタールは開催国としては最低記録の3戦全敗に終わった一昨年のW杯(2022 World Cup)での苦い記憶を拭い去る優勝を飾った。

 W杯決勝も行われたルサイル・スタジアム(Lusail Stadium)に集まった8万6492人の前で、カタールは前半の中盤に先制。アフィフが冷静にPKを決めて大会6ゴール目を挙げると、さらに自身の写真が印刷されたカードを振って「S」の字に変える手品を披露し、異例のパフォーマンスでゴールを喜んだ。

 そのままカタールが内容に見合ったリードを保って前半を終えたが、後半に入ると初のアジアカップ決勝という過去最大の大舞台に挑むヨルダンも反撃し、ヤザン・アル・ナイマト(Yazan Al-Naimat)の巧みなシュートで同点に追いついた。

 それでもそのわずか6分後、カタールはオンフィールドレビューを経て得たPKを再びアフィフが決めて勝ち越すと、今度はヨルダンに反撃を許さず、逆に後半アディショナルタイム、またしてもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入からアフィフがPKによるハットトリックを達成した。

 試合終了のホイッスルが吹かれると、カタールは控え選手がベンチから飛び出し、アフィフを胴上げして優勝を喜んだ。(c)AFP