【2月9日 AFP】英国で最も重要な聖堂の一つ、カンタベリー大聖堂(Canterbury Cathedral)で8日から2日間、「サイレントディスコ」が開催されている。

 サイレントディスコは、参加者がワイヤレスヘッドホンで各自好きな音楽に合わせて踊るイベント。今回はブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)、スパイス・ガールズ(Spice Girls)、エミネム(Eminem)など90年代のヒット曲がテーマで、入場券は完売した。

 だが、キリスト教徒の信仰に対する真剣さが疑われるとして、1600人以上がディスコの中止を求める嘆願書に署名した。

 カンタベリー大聖堂のデービッド・モンテース(David Monteith)首席司祭は、聖堂におけるダンスやポップミュージックに賛成しない意見は承知しているとしながらも、「当大聖堂にふさわしく、聖堂を尊重するもの」だと述べ、ディスコ開催を擁護した。

 597年に設立されたイングランド南東部のカンタベリー大聖堂は、アングリカン・コミュニオン(Anglican Communion、全世界聖公会)を主導する英国国教会(Church of England)の総本山。

 同大聖堂では、これまでにもクラシック音楽のコンサートやライトショー、デンマークのおもちゃメーカー「レゴ(Lego)」のコンテストなど、数多くのイベントが開催されている。また今月末には、イングランド南東・東部にある他の大聖堂でもサイレントディスコの開催が予定されている。(c)AFP