【2月3日 CGTN Japanese】北京市延慶区の万里の長城八達嶺区間の西側部分でこのほど、長城の壁の崩落部分の実地踏査が行われました。その結果、今春から壁の修繕を行い、今年の第3四半期までに完成することが決定しました。

 修繕工事が完成すると、全長20キロ以上の八達嶺区間の煉瓦・石造りの長城が全線つながることになります。延慶区文物管理所の于海寛副所長によると、今回の修繕工事の範囲は主に64号から66号の敵台間の壁で、全長は700メートル余りになります。従来の一般的な保護修繕とは異なり、今回は主に研究的修繕を行います。

 これに先立ち、延慶区は2023年に長城の一部の敵台間の辺壁の保護修繕を実施し、八達嶺長城の南7楼から南16楼までが修繕完了後に一般に公開されていました。これらの修繕済みの部分は端から端までがつながっており、今回修繕する予定の64号から66号の敵台ともつながっていて、いずれも八達嶺区間煉瓦・石造り長城の一部を成しています。この部分の修繕が完了すると、八達嶺区間の煉瓦・石造りの長城は全線つながります。延慶区には煉瓦・石造りの長城、石造りの長城、土長城など、豊富な種類の万里の長城が通っています。その中でも、煉瓦・石造りの長城は建築の仕様が高く、雄大な迫力を見せています。

 北京市周辺には長城を観光できる複数の場所があり、比較的有名なのは八達嶺、居庸関、慕田峪、金山嶺、司馬台などです。八達嶺長城は保存状態が良く、明長城(明朝により築かれた長城)を代表するものの一つです。インフラも完備しており、上り下りに便利なケーブルカーやスライドカーなどが設置されています。八達嶺長城は、北京の市街地から近く、70キロ余りしか離れていないため、観光客が北京観光で必ず訪れる必見の地となっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News