京畿道金浦市のマンションの様子(c)news1
京畿道金浦市のマンションの様子(c)news1

【01月27日 KOREA WAVE】韓国で、入居を控えたマンションで実施される事前点検でのトラブルが起きている。事前点検は入居指定日の45日前に義務づけられているが、工事が終わっていない段階で実施されることもあり、入居予定者の不満が噴出している。

世宗市(セジョンシ)「世宗リチェンシアファミリー」の入居予定者らは今月18日、世宗市庁前で大々的なデモを展開した。事前点検自体が不可能なほど工事がきちんとなされておらず、このような状態で竣工承認は絶対できないと声を高めた。

世宗市サンウル洞に建設される世宗リチェンシアファミリエにはマンション計1350世帯(H2:770世帯・H3:580世帯)、オフィステル217室からなる大規模団地だ。入居予定日は今月31日だ。入居予定日の45日前(先月17日)に実施すべき事前点検がなされず、市から過料が科せられた。その後、今月5~7日に実施したため、入居予定者の不満が高まった。

入居予定者たちがネット上のコミュニティと世宗市議会に出したメッセージを見れば、電灯が設置されておらず事前点検自体がまともにできなかったという声も少なくない。

携帯電話の明かりで点検をしたと指摘するある入居予定者は「報告した不具合だけで170件を超える。時間がなくてバスルームはきちんと見ることもできなかったが、専門業者が点検したら200件は軽く超えるほどの深刻な状態だ」と打ち明けた。

慶尚南道巨済市上東洞(キョンサンナムド・コジェシ・サンドンドン)の「ザ・ショップ・コジェ・ディクリブ」も先月22~24日の事前点検後、ネットコミュニティには写真と不満の書き込みが相次いだ。アップされた写真を見れば、壁に大きなひびが入っていたり、仕上げ工事ができていなかったりして、工事廃棄物の山によって事前点検自体が難しそうなところもあった。ザ・ショップ・コジェ・ディクリブも1288世帯の大規模マンションだが、入居者の中には契約解除を要求するほど不満が大きかった。

これに対し、ポスコE&C側は「事前点検で不備な部分があり問題が起こったが、その後最大限の処理をし、今は入居者も相当部分満足していると理解している」と説明した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News