【1月27日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は26日、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド(Belgorod)州で24日に墜落した同軍の輸送機イリューシン76(IL76)について、ウクライナ軍に撃墜されたのは「明らかだ」と主張した。

 ロシア側は、同機は捕虜交換のためにウクライナ兵65人を乗せて同州に向かっていたところを対空ミサイルで撃墜されたとしている。

 ウクライナ側は、同機の墜落に関与したかについて肯定も否定もしていない。だが、本当にウクライナ人捕虜を乗せていたかという点には疑問を抱いているようだ。

 プーチン氏は学徒兵との会合で墜落に初めて言及し、「故意か過失かは分からないが、彼ら(ウクライナ)の仕業なのは明らかだ」と語った。

 また、「ウクライナ軍の主要情報部門は、同機に(ウクライナの)兵士65人が乗っていると知っていた。それを知りながら、同機を撃墜したのだ」「いずれにせよ、犯罪だ」とも主張した。

 ウクライナ側は、事前に知っていたとするロシア側の主張を強く否定。捕虜交換を実施予定だった点は認めたが、これまでと同様、捕虜を航空機で同州に移送することは通知されていなかったとしている。

 本件についてはウクライナとロシアの双方が捜査を実施しており、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は国際的な調査も求めている。(c)AFP