捕虜交換で解放の軍医、同僚兵士と婚約 ウクライナ
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【1月5日 AFP】ロシアに2年近く拘束されていたウクライナの軍医が、3日の捕虜交換で解放された後、同じ旅団に所属する兵士と婚約した。2人の上官が4日、明らかにした。
ウクライナとロシアは3日、2022年のロシアの侵攻開始以降で「最大」規模の捕虜交換を実施し、それぞれ200人以上を解放したと発表した。
ウクライナの軍医ハリナ・フェディチンさんも解放され、同じ旅団に所属するミコラ・グリツェニャクさんと再会。グリツェニャクさんがプロポーズし、2人は婚約した。
ソーシャルメディアで拡散した動画には、指輪と赤いバラを使った大きな花束を手にキスをする2人が映っていた。
マリウポリ(Mariupol)防衛戦で、2人が所属する第36独立海兵旅団を率いたセルヒー・ボリンスキー司令官は、「この愛は最も強い者を打ち砕けるほどの試練を乗り越えてきた」「2人はマリウポリで共に戦い、虜囚の日々と長い別離という試練に耐えた」と語った。
アゾフ海(Sea of Azov)に面するマリウポリ市は2022年春、ロシア軍に1か月にわたり包囲され、ほぼ壊滅させられた後に陥落。以来、ロシア軍の支配下にある。
だが、マリウポリ防衛に加わったウクライナ人、特にアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所に立てこもり、数週間にわたってロシア軍の攻撃に抵抗した第36独立海兵旅団は国内で英雄視されている。
フェディチンさんは2022年春からロシアに拘束されていた。グリツェニャクさんによると、同旅団で捕虜となった女性の中で最後に解放された。(c)AFP