【1月28日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)は27日、女子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が6-3、6-2で第12シードの鄭欽文(Zheng Qinwen、中国)を下して連覇を達成した。

 真っ赤なウエアをまとったサバレンカは、両コーナー深くに打ち込むストロークと安定感のあるサーブで鄭を圧倒。相手との格の違いを見せつけて76分で勝利し、7試合で1セットも落とさない力と落ち着きを示した見事な2週間を締めくくった。

 女子シングルスでの連覇は、ベラルーシの同胞ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)が2013年に達成して以来11年ぶり。これでサバレンカは、過去6回の四大大会(グランドスラム)ですべてベスト4以上に入り、決勝進出3回、優勝2回と、グランドスラムで最も安定感のある女子選手という評価を確立している。

 グランドスラム2勝目を挙げたサバレンカは、「どんな選手も(グランドスラムを)すべて勝ちたいと思っているが、私にとって間違いなくオーストラリアは特別な場所になるし、一生記憶に残る」と喜んだ。

 さらに「初めての優勝はすごく感動的だから、1回目は常に特別だけど、2回目はとにかくホッとした気持ち」と話し、「この2週間は少しプレッシャーがあったから、それを乗り越えて、これだけ高いレベルで戦えたことがとてもうれしい」と続けた。

 一方の鄭は、自身の山で多くの有力選手が早期敗退したため、シード選手と当たらずに初めてのグランドスラム決勝に進出したが、この試合では地力の差が出た。

 試合後は「自分にとって初めての決勝だったが、少し残念に感じている」と話し、「もっとやれたという思いもあるので、非常に複雑な気分」と明かしつつ、「それでも今回の全豪オープンは非常に楽しかったし、素晴らしい思い出になった。この先、もっといい結果を残せると確信している」とコメントした。

 決勝では敗れたものの、躍進を果たした鄭は次の世界ランキング更新でトップ10入りを果たす。サバレンカは、3回戦で敗れたイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)に次ぐ2位を維持する。(c)AFP/Martin PARRY