【1月23日 Xinhua News】宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」に登場する「水上列車」をほうふつとさせる幻想的な列車の空撮動画が中国で話題となっている。撮影された山西省運城市の運城駅から永済駅までの路線では乗客数が大幅に増加し、沿線の文化観光開発も盛り上がっている。

 列車は運城駅を出発し、湖のわきを通って「水上列車」の美しい光景を見せた後、約1時間で永済駅に到着する。運城市が管轄する県級市の永済市は黄河沿いの歴史ある小さな町で、眼下に黄河を望む名勝として知られる鸛雀楼(かんじゃくろう)、元代の戯曲「西廂記」の舞台となった普救寺、巨大な牛の鉄像「黄河大鉄牛」などを代表とする多くの観光スポットがある。

 永済市文化・観光局の薛翠鳳(せつ・すいほう)局長は、元旦連休(2023年12月30日~24年1月1日)には運城駅から「水上列車」で3200人以上が同市を訪れたと指摘する。毎週末の列車チケットは最近も発売即完売の人気で、毎日千人以上が遊びに訪れるという。

 薛局長によると、観光客により良い旅行体験を提供するため、市文化・観光部門は現在、鉄道部門と積極的に協議し、さまざまな内装を施したアップグレード版「水上列車」の運行を準備している。さらに修学旅行のプログラムや春節(旧正月)期間の文化観光イベントの実施を検討、観光客誘致のための優遇策の策定も進めている。(c)Xinhua News/AFPBB News