【1月24日 CNS】北京郊外の河北省(Hebei)廊坊市(Langfang)固安県(Gu’an)で、北京到着まで1時間という高品質な野菜サプライチェーンの構築が進んでいる。同県からは毎日平均500トン以上の野菜が北京に届けられており、すでに10社以上の野菜加工・流通会社が設立され、4万平方メートルの加工工場、倉庫、30の生産ラインが稼働している。

 生産拠点との長期契約によって、農家から企業への直接供給するルートが開拓され、毎年20万トン以上の野菜が大型スーパーマーケット、ケータリング会社、グループ企業の食堂、電子商取引プラットフォームなどに供給されている。

 同県の食品企業「河北興芦農業技術集団有限公司」が生産する袋入りのカット野菜は、北京市場でよく売れている。

 同社総経理の李俊田(Li Juntian)さんは「洗浄した野菜をお客さまのニーズに合わせて、さまざまな形状にカットしています。食べる前に洗う必要がないため、人件費と生ごみの発生が大幅に削減されることがメリットです」と話す。

 同社の一日の配達量は2万食に達し、新鮮で安全な野菜は収穫から24時間以内に加工されて北京住民の食卓に届けられているという。

 固安県は北京市大興区(Daxing)に隣接する伝統的な農業県。ここから北京市場に「クリーン野菜」を届けることは、河北省が北京・天津(Tianjin)・河北の地域協調発展戦略を実施していくための重要な要素になっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News