【1月20日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は18日、ウクライナでの大規模な軍事作戦によってロシア社会が「浄化」されたとの見方を示した。ウクライナ侵攻開始以降、大勢がロシアを逃れるか、拘束されている。

 大統領府(クレムリン、Kremlin)が2022年2月にウクライナ侵攻を命じて以降、動員逃れや政治的な理由で出国した国民を、当局はしばしば「反逆者」と呼んでいる。

 ラブロフ氏は記者会見で、「特別軍事作戦はロシア社会をかつてないほど団結させ、ロシアの歴史や文化への帰属意識を持たない人々の浄化に貢献した」「一部は出国するか、国内にとどまりながら出国を考え始めている」と述べた。

 ウクライナ侵攻開始時、侵攻に抗議して数十万人が出国。大統領府が男性数十万人の動員を発表した後にも数千人が国を逃れた。

 さらに、ロシア政府は反対派を弾圧。ウクライナ侵攻への批判も禁止し、公に批判した数千人を処罰している。(c)AFP