ソウル市江南区新沙洞のある路地。四柱カフェを案内する看板照明が明るく輝いている(c)NEWSIS
ソウル市江南区新沙洞のある路地。四柱カフェを案内する看板照明が明るく輝いている(c)NEWSIS

【01月18日 KOREA WAVE】2024年甲辰年の新年を迎え、韓国では1年を楽しく過ごしたいという気持ちで新年の運勢を占う人が増えている。四柱推命やタロット店を訪れる人から、ユーチューブで運勢を占ってみる人まで、オン・オフラインを問わず新年の運勢占いが人気を集めている。

ニューシスが今月9日取材したソウル・城北洞(ソンブクトン)のある四柱の店の前には、営業開始1時間前の午前9時ころから6人が待機していた。相談するのに1人当たり30~40分かかるため、少なくとも3~4時間待機しなければならない。

地図アプリに登録されていないため、口コミだけで知ることができる場所だが、新年になって、週末はもちろん平日も待ち時間が基本3時間を超えると話した。

毎年1月に四柱推命を占いに来るという主婦のカン氏(51)は「子どもたちの学業と夫の事業に関する話を聞くと、少しは気が楽になる」と話した。「新年の運勢を見れば一年をどのように生きるべきか大まかな輪郭をつかむのに役立つ。子どもたちもそうだし、夫の仕事も変動が大きくて不安だが、四柱を見れば心を引き締める効果もあるので毎年来る」という。

ソウル市永登浦区(ヨンドゥンポグ)に住む会社員のハン氏(29)も「四柱を見ても未来を完全に知ることはできないが、藁をもつかむ思いで話を聞きに行く。金銭問題で悩みがあった時、四柱で占ったとおりに事が解決したので、新年の運勢は必ず見る」と話した。

江南区狎鴎亭(カンナムグ・アプクジョン)ロデオ通りにある四柱を見る店も、早朝から新年の運勢を占いに来る客を迎える準備に余念がなかった。一つの路地には100mにもならない距離に四柱とタロットの店5軒が並んでいた。

あるタロット占いの店主は「最近来る方々は今年、どんなことが起きるかについて新年の運勢を見に来る。普段は一日100人程度が来るが、新年の今は150人を超えるお客さんが来る」という。

ユーチューブにも新年の運勢を占う人を狙ったコンテンツが上がってきている。四柱からタロットまでさまざまな方法で新年の運勢を占う動画は再生回数が数万回を記録した。動画の下には「よく当たる」「チャンネル登録して高評価した」などのコメントが書き込まれている。

ユーチューブ統計サイトのブレイボードでタロットを検索すると、2万5309のチャンネルが出た。四柱をキーワードにすると、790のチャンネルが検索された。少なくない人がユーチューブでタロットや四柱を検索しているわけだ

仁川(インチョン)に住む会社員のチェ氏(27)は「気をつけなければならないことをあらかじめ把握するため、毎年新年の運勢を占っている。四柱でどんな話を聞いても、すでに下した決定を覆すことはないが、物事をもっとうまく解決する方法があるのか聞いてみようと思う」と話した。

檀国大学心理治療学科のイム・ミョンホ教授は「人々が新年の運勢を占うのは新年への期待感と社会的不安感が複合的に作用している。四柱や運勢を占って良い運だと出てくれば、自信を持てるという機能がある」と話した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News