【1月8日 AFP】サッカーブラジル代表の新指揮官に、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサンパウロFC(Sao Paulo FC)を率いるドリバウ・ジュニオール(Dorival Junior)監督が就任することになった。クラブが8日に発表した。

 ブラジルはW杯北中米大会(2026 World Cup)の南米予選で苦戦が続き、5日にフェルナンド・ジニス(Fernando Diniz)監督を解任。ドリバウ新監督誕生の臆測が広がっていた中で、本人がサンパウロのX(旧ツイッター)で「夢がかなった」と話した。ただし、ブラジルサッカー連盟(CBF)からの正式発表はまだない。

 61歳のドリバウ監督は、フラメンゴ(Flamengo)を率いた2022年にブラジル杯(Copa do Brasil 2022)、さらに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の南米版にあたるリベルタドーレス杯(Copa Libertadores 2022)のタイトルを獲得すると、その後にサンパウロへ招へいされ、こちらでもブラジル杯を優勝していた。

 これまでに約20クラブを指揮した経験を持ち、2015年には欧州へ渡ってチェルシー(Chelsea)やローマ(Roma)、レアル・マドリード(Real Madrid)、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)で指導法を学んだ。ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督を指導した人物から、ジニス前監督のスタイルとは対照的とされる「ポジショナルプレー」を1か月かけて学んだこともある。

 ドリバウ氏は、難しいタイミングで代表監督を引き受けることになる。ジニス前監督の下で、代表は昨年11月に因縁のライバルであるアルゼンチンとのホームゲームを含め、南米予選で3連敗。予選順位は本大会の自動出場権を獲得できるぎりぎりの6位となっている。(c)AFP