【12月29日 AFP】イスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の保健当局は28日、10月7日に戦闘が始まって以降、ガザ側で少なくとも2万1320人が死亡、5万5603人が負傷したと発表した。

 保健当局のアシュラフ・クドラ(Ashraf al-Qudra)報道官はテレビ中継された記者会見で、この24時間に少なくとも210人が死亡したと述べた。一家が全滅したケースもあるという。

 同当局は、子どもたちの間での病気のまん延と、水と食料、医薬品の全体的に不足していることについても警鐘を鳴らし、「避難民の人道的状況と健康状態は壊滅的な水準に達している」と述べた。

 南部ハンユニス(Khan Yunis)でのハマスとイスラエルの戦闘激化を受け、保健当局は医療施設の保護を呼び掛けた。(c)AFP