米共和ヘイリー氏、痛い失点 南北戦争の端緒めぐり「迷答」
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【12月29日 AFP】2024年米大統領選の共和党候補指名争いで人気急上昇中の元国連(UN)大使、ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)氏が28日、南北戦争が起きたきっかけについて「奴隷制」と即答しなかったのを受け、民主、共和両党サイドから批判を浴びている。
ヘイリー氏はニューハンプシャー州バーリン(Berlin)で開かれた集会で、参加者から1861~65年の南北戦争の原因について問われ、「基本的に政府をどのように運営するか」ということや、「自由、そして人々ができることとできないこと」にあったと回答。
質問した参加者はこれに対し、原因は奴隷制との答えが得られなかったことに「驚いている」と語った。
学識経験者は、南北戦争の主要な端緒は奴隷制だったとの見方で一致している。ヘイリー氏は同州のラジオ局のインタビューで「もちろん南北戦争の原因は奴隷制にあり、それはやさしい問題だ」と述べ、火消しに努めたが、当初の不明瞭発言には批判の声が相次いだ。
ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領はSNSで「きっかけは奴隷制」と正解を披露してみせた。
共和党の候補選びでドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領に次ぐ2位の座をヘイリー氏と争っているロン・デサンティス(Ron DeSantis)フロリダ州知事の陣営は、「こんな基本的な質問に対応できなくて本選挙を乗り切れると考えているのか。民主党に惨敗するだろう」とX(旧ツイッター)に投稿した。(c)AFP