【12月26日 AFP】中国の将棋の一種「シャンチー(象棋)」の中国大会優勝者が25日、祝勝会で泥酔し、ホテルのバスタブに排便したことを問題視され、タイトルを剥奪された。さらに不正疑惑も出ており、象棋界が揺れている。

 顔成竜(Yan Chenglong)氏は先週、数十人の挑戦者を倒し、中国象棋協会(CXA)が主催する全国大会で「棋王(Xiangqi King)」に輝いた。

 だが同協会は25日、顔氏が「公序良俗に反する」「極めて悪質な」行為をしたとしてタイトルを剥奪するとともに、賞金も没収すると発表した。また、大会などへの出場資格を1年間停止した。

 協会は発表で、「顔氏は17日夜に(ホテルの)自室で複数人と酒を飲み、18日にバスタブに排便した。この行為はホテルの備品を損壊するとともに、公序良俗に反しており、大会と象棋のイメージを損なった。非常に悪質な行為」だとしている。

 協会はまた、顔氏がワイヤレス機能がある肛門に挿入する性具を使って信号を送受信し、不正を行ったというインターネット上のうわさについても言及。「ソーシャルメディアで憶測されているような、顔氏が『アナルビーズ』を使って不正を行ったということを証明するのは現時点で不可能」だと述べた。

 協会は顔氏から没収する賞金額を公表していないが、象棋の大会では数万元(数十万円)の賞金が用意されることが多い。(c)AFP