【12月19日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は18日、ハンガリーを訪問し、オルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相と会談した。ここ4か月で2度目の同国訪問となったエルドアン氏は、両国関係を一層強化していく意向を表明した。

 両国は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のうち、スウェーデンの加盟を批准していない最後の2国。

 これについてエルドアン氏は今月に入り、トルコ政府が要望しているF16戦闘機購入を米議会が「同時に」承認することを条件にする考えを示した。

 ハンガリーのノバーク・カタリン(Katalin Novak)大統領によると、エルドアン、オルバン両氏は会談で批准に関する協議を行ったという。しかし両氏は、会談後の記者会見ではこれに言及しなかった。

 エルドアン氏の今回のハンガリー訪問は、両国の国交樹立100周年に合わせて行われた。

 オルバン氏はエルドアン氏に「ノニウス種」の馬1頭を贈呈。「馬術の国からもう一つの馬術の国への贈り物」だとフェイスブックに投稿した。ただエルドアン氏は2003年に、落馬を経験している。

 これに対してトルコ側からは、同国製の電気自動車が贈られた。オルバン氏はその写真をX(旧ツイッター)で公開し、「人生最高の取引だ! 1馬力と引き換えに435馬力を得た。ハンガリーへようこそ、エルドアン大統領!」とのコメントを添えた。

 両首脳は、両国関係を「高次の戦略的パートナーシップ」に格上げする共同宣言に署名。オルバン氏はこれを「最も緊密で友好・友愛的な政治協力を表した」ものだと歓迎した。(c)AFP/Andras ROSTOVANYI