ミス・フランスの「新しさ」に誇り ショートヘア提案の美容師
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【12月19日 AFP】(写真追加)フランスで16日に開催された今年の「ミス・フランス(Miss France)2024」では、優勝者のショートヘアが注目された。優勝したイブ・ジル(Eve Gilles)さん(20)を担当した美容師が、喜びを隠せない様子で取材に応じた。
ジルさんを担当したのは、美容師のエリーズ・ルグラン(Elise Legrand)さん。仏北部ベルグ(Bergues)に開業したばかりの美容室で取材に応じ、地区予選にショートヘアで出場するようジルさんに強く勧めたのだと話した。
「ジルさんには『ショートヘアで出場しなさい』と言い、選択の余地をほとんど与えなかった」
ジルさんのショートヘアをめぐっては、賛否の声が上がっている。しかし、本人は、これまでにもショートヘアにしたことがあると言い、「いつもと違う新しいスタイル」で気に入っていたと話す。
ショートヘアの出場者が優勝したことについてルグランさんは、前向きなメッセージになったと歓迎する。
「女の子は長い髪であるべきという固定観念からの変化」で、「髪が短くてもいい。細くてもいい。やせてても、ふっくらしていても。女性らしさは変わらない」と語った。
ルグランさんは、ショートヘアがジルさんの女性らしさを高め、「顔を目立たせ、目を大きく見せた」とみている。
ジルさんは、母親がインド洋に浮かぶフランス領レユニオン(Reunion)島の出身。今回の優勝については「多様性」の勝利だと喜びを語った。
しかし、ソーシャルメディアには、大会に対する批判的な意見も多く見られた。
大会主催者は、参加者の年齢制限は撤廃され、既婚者やトランスジェンダーの人も出場できるようになっているとし、大会の判断基準は現代的になっていると主張するが、フェミニズム団体は、「こうした大会は今なお性差別的であることに変わりはない」と指摘している。(c)AFP