【12月16日 AFP】パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は15日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)の本部で米国のジェイク・サリバン(Jake Sullivan)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談し、「ガザ地区(Gaza Strip)はパレスチナ国家の不可分の一部だ」と述べた。

 アッバス氏は「パレスチナ国家の一部について、分離または隔離しようとする試みは容認できない」と強調した。

 また、「現在進行中のイスラエルによる侵略や、特に最近ガザで行われているパレスチナ人に対するジェノサイド(集団殺害)をやめさせるのが急務だ」とも主張。「イスラエルの戦争機構が引き起こす苦痛と破壊から民間人を守ること」が重要だと述べた。

 これに先立ちサリバン氏は、イスラエルのテルアビブで同国の高官と会談した後の会見で、イスラム組織ハマス(Hamas)掃討後のガザについて、「イスラエルが長期にわたってガザを占領もしくは再占領するのは道理にかなっておらず、適切でもない」「ガザの統治、行政、治安維持は最終的に、パレスチナ人に移管されなければならない」と述べていた。(c)AFP