【12月16日 東方新報】著名なブランド評価機関「ワールドブランドラボラトリー(World Brand Lab)」が13日、「2023年世界で最も影響力のあるブランド500」を発表した。中国は世界3位の48ブランドが選ばれ、そのうちショート動画投稿プラットフォーム「抖音(Douyin)」を運営する「字節跳動(バイトダンス、ByteDance)」、国営電力会社「中国華電集団」、農水産動物など幅広い技術基盤を持つ国家重点企業「通威(TONGWEI)」など6社が新たに加わっている。

 23年版のリストには32か国のブランドが含まれており、その中で米国が193で圧倒的な地位を占め、フランス、中国、日本、英国の順で続いている。中国ブランドでは、中国最大の電力会社「国家電網」、IT大手「騰訊(テンセント、Tencent)、大手家電メーカー「海爾(ハイアール、Haier)」、大手通信機器メーカー「華為技術(ファーウェイ、Huawei)」などが競争力を維持している。

 リストは47業種をカバーしており、食品・飲料がトップで自動車、小売業がそれに続く。その中で、四つの中国ブランドを含む225のブランドが100年以上の歴史を持ち、全体の40パーセントを占めている。

 同ラボラトリーの学術委員会委員長でオックスフォード大学(Oxford University)名誉教授のスティーブン・ウールガー(Stephen Woolgar)氏は「経済の脆弱性と地政学的緊張は、ほとんどの国際的ブランドにとって問題となっている」との懸念を表明する。

 マーケティング学が専門の北京大学(Peking University)の徐静(Xu Jing)教授は「ブランドは人類と世界全体に利益をもたらすことによってのみ、持続可能な発展を達成できる」と提言している。(c)東方新報/AFPBB News