【12月14日 AFP】トルコ南部アダナ(Adana)で行われた女子バレーボールの試合で、チームが観客に襲われ、選手1人が膝を縫うけがをした。負傷した選手が所属するマラティヤ(Malatya)のクラブ会長が13日に明かした。

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 すでに相手チームのイマモール・ベレディエ(Imamoglu Belediye)とサポーターを刑事告訴したとしている。

 同会長は「われわれの選手やコーチに対して口に出せないような言葉を投げられた」と明かし、「主に男性の異常な観客」がグラスやプラスチックボトルを投げてきたと非難した。

 試合が終わっても客席が空かず、選手が控室に戻らせてもらえない中で、「一部の者がコートに入り、選手に暴行を加えようとしてきた」と説明した。

 この事件で選手1人が膝を5針縫うけがをし、複数の選手がソーシャルメディアで脚や腕にできたあざの写真を投稿している。

 トルコの女子バレーボール代表チームは今年の欧州選手権を制したが、宗教的過激派や超保守派のグループからの攻撃にもさらされた。

 トルコでは今週、サッカー男子1部リーグの試合終了直後に、主審がクラブチームの会長ら複数の男に襲撃され、リーグが中断する事件が起きたばかりだった。(c)AFP