【12月13日 CNS】中国商務部が11月17日に発表したデータによると、中国は今年1〜10月に、全国のライブコマース売上高が前年同期比58.9パーセント増の2兆2000億元(約44兆5764億円)超に上り、ネット小売総額の18.1パーセントを占め、ネット小売額は7.5ポイント上がった。

 商務部電子商取引・情報化司の責任者は、2023年以来、電子商取引(EC)の消費の回復と拡大、双循環(国内外の二つの循環)の円滑化に積極的な役割を果たしており、以下の特徴があると指摘した。

 ネット小売は着実に成長している。1〜10月に、全国のネット小売額は前年同期比11.2パーセント増の12兆3000億元(約245兆7000億円)で、実物商品ネット小売額の社会消費財小売総額に対する寄与度は32.1パーセントに達した。ビジネスビッグデータのモニタリングによると、同期の中国のライブコマース売上高は同58.9パーセント増の2兆2000億元超に上り、ネット小売総額の18.1パーセントを占め、ネット小売額は7.5ポイント上がった。中秋節・国慶節連休(9月29日~10月6日)期間中、宿泊、観光、レクリエーション、飲食業の1日あたりオンライン売上高はそれぞれ、133.7パーセント、123.1パーセント、82.1パーセント、19.7パーセント増となった。

「シルクロード電子商取引」が開放の拡大を推進する。商務部は党中央と国務院の決定と計画を真剣に実施し、関連部門と協力して上海が改革開放の堅塁(けんるい)突破・攻略の役割を果たすよう指導し、「シルクロード電子商取引」の協力先行区を創設し、国際的な高い基準の経済貿易規則に対応し、制度とメカニズムの革新を探求し、EC分野の対外開放を拡大し、デジタル経済の国際協力の新たなハイランドを創り出す。

 現在、「シルクロード電子商取引」パートナー国の多くの国家館が、上海虹橋輸入商品展示取引センター(虹橋品匯)と上海自由貿易区外高橋全球匯に入居している。10月のECプラットフォームでは、フィリピン産砂糖漬けドライフルーツ、インドネシア産ヘアケア用品、チリ産ワイン、コロンビア産コーヒー豆の売上高はそれぞれ、92.8パーセント、66.9パーセント、40.1パーセント、25.7パーセント増だった。

 ECと宅配物流が協同して発展している。中国物流・調達連合会(CFLP)のデータによると、10月のEC物流指数は111.9ポイントとなり、5か月連続で110ポイント以上を維持した。主要な生活サービスプラットフォームのデータによると、リアルタイムEC指数の上昇率が10パーセントを超え、同一都市内の即時配送の急速な発展をけん引した。

 これまでのところ、商務部が建設を支援した県レベルのEC公共サービスセンターと物流配送センター2600か所以上、農村部のECと宅配サービス拠点は15万か所を超えた。中国越境ECの海外倉庫は1500か所以上、総面積は1900万平方メートル以上となり、EC発展に確固としたサポートを与えてきた。(c)CNS/JCM/AFPBB News