21歳の男性が素手で車の窓を壊し中の母子を救助 中国浙江省
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【12月12日 CGTN Japanese】中国東部に位置する浙江省の杭州市余杭区で11月24日午前9時ごろ、乗用車が街路樹に衝突し、ボンネットから煙が出てエアバッグも開き、車内に閉じ込められた女性運転手が窓をたたいて助けを求めていました。
今年杭州市のインターネット企業に就職したばかりの湖南省益陽市出身の21歳の男性・湯益鑫さんは出勤の途中でしたが、助けを求める女性の声を聞いて駆けつけたところ、車内には濃い煙が充満し、子供が泣いているのを見て、急いで119番に電話しました。湯さんはこのままでは手遅れになると思い、ドアを開けようとしましたが、開きませんでした。その時、ある男性が釘抜き付ハンマーを持ってきたため、湯さんはそれを受け取って車の窓を直接たたきましたが、ハンマーが小さくて、窓は割れませんでした。焦った湯さんがこのハンマーでさらに十数回打ち付けたところ、ようやく後部の左側の窓が割れ、現場に駆けつけた他の市民と一緒に車内の女性運転手と子供を救い出しました。事故発生からわずか4分しか経っていませんでした。
母子が救助された後、湯さんは自分の両手が割れたガラスで傷だらけになっており、痛さでしびれていることに初めて気が付きました。数人の通行人が湯さんを病院に連れて行ったところ、両手の傷は11針も縫うほどでした。
事故は、車内にいる3歳の子供が誤ってミルクをひっくり返して、女性運転手がうろたえたために起きたそうです。
入院中の湯さんは8日に両手を縫った糸を抜糸しましたが、医師によると、回復まではあと数日かかり、傷跡が残るだろうとのことです。湖南省の実家にいる湯さんのお母さんは、息子が入院したと聞いて、息子の傷だらけの両手を見て、驚き心を痛めましたが、それでも、事故の経緯を知ると、母子を助けた息子の行動を誇りに思っていたそうです。後日、杭州市余杭区は湯さんによる救助活動を「勇気をもって正しい行いをする模範」と認定し、見舞金として5000元(約10万円)を贈呈しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News