【12月11日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、レブロン・ジェームズ(LeBron James)の長男ブロニー(Bronny James)が10日、心停止を起こしてから5か月足らずで大学バスケットボールデビューを果たした。

 7月、所属する南カリフォルニア大学(University of Southern California)の練習中に倒れたブロニーは、11月に医師から活動再開の許可を得てチームに復帰すると、この日のカリフォルニア州立大学ロングビーチ校(California State University, Long Beach)戦の前半途中に交代で出場。16分間のプレーで4得点、3リバウンド、2アシスト、2スティール、1ブロックを記録した。

 満員の観客のスタンディングオベーションを受けながらコートへ入ったブロニーは、前半唯一のシュートは外したが、父親を思わせる後方から追いかけてのブロックショットでスタンドを沸かせると、後半には3ポイントシュートで初得点を決めて再び客席を盛り上げた。

 コートサイドには、父親のジェームズも娘や次男とともに姿を見せ、ブロニーのプレーをスマートフォンで撮影した。前週ジェームズは、ブロニーの復帰について「この上なく大きなこと」と喜び、「息子がチームメートとコートを駆け回るのを見るのが待ちきれない。いつになるにせよ、試合に出られれば、家族にとって大きな瞬間になるだろう」と話していた。

 NBAのスーパースターを父に持つことで、高校時代から大きな注目を集めていたブロニーは、5月に南カリフォルニア大学への進学を選択していたが、練習中に倒れ、その後に家族が先天性心疾患の診断を受けたことを明かしていた。

 ブロニーの復帰に対しては、ジェームズのマイアミ・ヒート(Miami Heat)時代の盟友ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)氏や、NBAスター選手のケビン・デュラント(Kevin Durant)もSNSで祝福のメッセージを寄せている。(c)AFP