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【12月11日 KOREA WAVE】日本へ留学していた同窓生を5年間にわたって奴隷扱いし、1億6000万ウォン(約1755万円)を搾取した男性(24)がこのほど、韓国で起訴された。

捜査当局の調べによると、男性は日本で一緒に生活していた高校の同級生(24)を心理的に支配し、ゲームで目標を達成できなければ罰金を科した。体罰も加え、脳出血の大けがをさせた

こうした洗脳、支配は「ガスライティング」と呼ばれている。洗脳をテーマにした古い洋画「ガス燈」から取ったものだ。

ガスライティングの被害者を完全に理解するのは難しいが、誰でも標的になりうるというのが専門家に共通した意見だ。

京畿(キョンギ)大犯罪心理学科のコン・ジョンシク教授は「徐々に心理的支配を受ければ、誰でも搾取状況に置かれる可能性がある。被害者に責任を転嫁するのは間違いだ」と指摘する。

ソウル大学心理学科のクァク・クムジュ教授は「ガスライティングは家族や友人などの間でもよく起きる」と説明した。特別な理由もなく責任を負わせ、追い立てられれば、誰もが正常な判断力を失う可能性があるというのだ。

被害に遭わないためには、完全な支配状態に陥る前の対処が重要だ。周辺の積極的な介入も被害を防ぐ方法といえる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News