【12月10日 AFP】米映画産業の象徴となっている「HOLLYWOOD」の巨大看板が初めて点灯されてから、8日でちょうど100年となった。設置100年を記念して、看板の一部が当時の電球で再び照らされた。

 1923年の設置当初、看板の文字は「HOLLYWOODLAND」だった。現在は、映画ファンやロサンゼルスを訪れる観光客にとっての見どころの一つだが、元々は高級不動産開発の広告として設けられたものだった。

 1940年代に入ると、看板には劣化が目立つようになった。

 映画産業の黄金時代にあった1949年、地元からの要請を受けて市が看板の撤去に動いたが、ハリウッド商工会議所(Hollywood Chamber of Commerce)が改修を申し出て、最終的に「LAND」の4文字のみが取り除かれることとなった。

「HOLLYWOOD」の看板は現在、近隣住民の反対などを受けて、夜間のライトアップは行われいない。

 看板の保存を行う団体「ハリウッド・サイン・トラスト(Hollywood Sign Trust)」のジェフ・ザリナム(Jeff Zarrinnam)代表は、「特別な日に看板をライトアップする計画に取り組んでいる」と述べ、看板のライトアップが一部復活する可能性もあるとした。

「ロサンゼルスはメキシコ・カナダと共催するサッカーW杯(2026 World Cup)や、2028年ロサンゼルス五輪といったスポーツ大会の開催地となっている。開催に合わせてHOLLYWOODの看板を点灯する可能性はある」 (c)AFP