【12月10日 CGTN Japanese】中国南東部の浙江省の杭州市臨平区公安局南苑署から5日に得た情報によれば、警察はしばらく前に通報の電話を受けたのですが、受話器からは男の子の泣き声が聞こえるだけでした。何度も尋ねたのですが男の子は応えようとせず、最後には「僕は心が折れちゃった」とだけ言って、電話を切りました。

 警察が調べたところ、電話を抱えたのは小学校6年生男子の豪さんだったと分かりました。警察が豪さんの母親に電話をしたところ、「私は今仕事中です。息子は少し前に風邪で入院していました。退院後は祖父母の家で休養していたので、しばらく学校を欠席していました。息子には、間もなく学校に行って授業に出席することになるので、急いで宿題をやり終えるよう言いました。息子が警察に通報したのは、このことに関係しているかもしれません」と言いました。母親はさらに、自分は担任の先生と連絡を取ると言い、警察に対して、息子の様子を見に行って、宿題はやれる範囲でやればよいと伝えてほしいと依頼しました。

 警察官が豪さんの家を訪れると、豪さんはベッドにうつぶせになって泣いていました。そして泣きながら、「1週間以内に、休んでいた3週間分の宿題をやれと言われた。できない。教えてくれる同級生もいない。やっていられない」と警察官に言いました。警察官は「本当に無理ならば、お母さんは先生に、やれるところまでやりますと言ってくれるよ」と慰めましたが、豪さんは泣きつづけました。警察官はそこで、豪さんの目の前で母親に電話をかけました。母親は「担任の先生に連絡しました。先生は、できる部分はがんばってやって、できない部分は残しても問題ない。病気が治ったら、学校で勉強すればよいとおっしゃいました」と説明しました。それを聞いた豪さんはようやく泣きやみました。

 杭州市教育局が1日に出した通知によれば、同市ではインフルエンザが中程度の度合いで流行しており、今後は感染が拡大する見込みです。教育局は、発症した生徒が授業を受けたり勉強したりすることは提唱せず、病気中の生徒には、いかなる事情があれ宿題を課すことは認めないとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News