マンデラ氏死去10年 式典はガザ情勢が影 南ア
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【12月6日 AFP】南アフリカで5日、反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動に尽力したネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領の死去から10年を記念する式典が開かれた。今年の式典はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の情勢が影を落とした。
マンデラ氏は、アパルトヘイト撤廃に貢献したフレデリク・デクラーク(Frederik de Klerk)元大統領と共に1993年にノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞。同国で黒人として初めて大統領に就任した。晩年は長らく闘病生活を送り、2013年12月5日に死去した。
ネルソン・マンデラ財団(Nelson Mandela Foundation)による今年の式典は、マンデラ氏が長年支持していた「パレスチナの大義」が色濃く反映された。
ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の幹部は、マンデラ氏の巨大な銅像に献花。また、同じくノーベル平和賞受賞者で、パキスタン出身の人権活動家マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)氏は基調講演で、「ガザ地区への(イスラエルによる)不当な攻撃」を非難した。(c)AFP/Umberto BACCHI