【12月6日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミ(Inter Miami)へ移籍し、最多8回目の「バロンドール(Ballon d'Or)」を受賞したアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、米誌タイム(Time)の「今年のアスリート」に選出された。

 タイム誌はメッシについて、これまでサッカーの浸透が遅れていた米スポーツ界に革新的なインパクトを与えたとコメント。「リオネル・メッシは今年、不可能と思われていたことを成し遂げた。インテル・マイアミと契約し、米国をサッカーの国に変えたのだ」と評した。

 36歳のメッシは今夏、厳しい時期を過ごしたフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を退団し、7月にインテル・マイアミでデビューした。するとすぐさまチーム状況を好転させ、リーグスカップ(Leagues Cup 2023)優勝に大きく貢献すると、シーズン終盤は負傷もあってチームをプレーオフ進出には導けなかったが、公式戦14戦で11ゴールを記録した。

 またタイム誌によれば、メッシの参戦後MLSでは観客数とチケット価格、グッズ販売、視聴者数が急増し、MLSを独占配信している「Apple TV+」では、メッシのデビュー日に契約件数が前日の17倍にあたる11万件増加したという。

 タイム誌に寄せたコメントでは、PSG退団後の第1希望はスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)復帰だったが、クラブの財政状況に阻まれたと話した。「復帰しようとしたが、実現しなかった」としたメッシは、国外選手のサウジアラビア参戦の波に乗ることも「かなり考えた」と明かし、「サウジアラビアかMLSの2択で、どちらも非常に興味深く思えた」と続けた。(c)AFP