【12月5日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)の決勝でテレビジョンマッチオフィシャル(TMO)を務めたイングランド人審判のトム・フォーリー(Tom Foley)氏が4日、当面の間テストマッチの審判から離れると発表した。

 南アフリカが12‐11でニュージーランドを下したW杯決勝では、ニュージーランド代表のサム・ケイン(Sam Cane)が退場処分を受けた。

 この試合でTMOを務めたフォーリー氏はW杯以降、殺害の脅迫が自身や家族に向けられており、そのため子供の学校に用心を促さなければならなかったという。

 主審を務めたウェイン・バーンズ(Wayne Barnes)氏も、ネット上で自身が受けた中傷や家族が標的にされたことを明かしており、先月引退を表明している。

 イングランドラグビー協会(RFU)の声明の中でフォーリー氏は、「ラグビーW杯決勝後に私が受けた圧力や監視、そしてネット上での激しい批判や中傷は、人生の現時点でこれが私にとって正しい決断であることを再確認するのに役立った」と述べた。

「ラグビーW杯決勝という審判としての頂点に達した今、テストマッチから一度離れるのにふさわしい時期だと感じている」

 フォーリー氏はテストマッチ48試合で審判を務め、イングランド・プレミアシップでは200試合以上を担当。今後も国内リーグで主審を務めるという。(c)AFP