サラリーマンや観光客でにぎわうソウルの市場…忙しさにつけこんで横行する「振替したふり」の食い逃げ

【12月04日 KOREA WAVE】ソウル・広蔵（クァンジャン）市場は、昼食を取る会社員や外国人観光客らで年中にぎわう。一方で、店側が忙しいのをよいことに「食い逃げ」が頻発して、飲食店主らを嘆かせている。

たちが悪いのは、店の口座に振替（入金）するふりをして知らん顔をする客だ。

「口座振替ができないから銀行に行って金を出してくると言って、帰ってこない客もいた。客が信用できず、私たちまで人間が悪くなっていくようだ」。カルグクス（韓国の麺料理）を売っている60代の女性は愚痴をこぼした。

中には、入金するような仕草を途中まで見せ、店主らが目を離したすきに最後の「振替完了」を押さずに立ち去る客もいるという。

クルミ菓子を売る50代男性は「先週、男性3人が来て1万ウォン（約1150円）分を買って行った。忙しくて最後に振替ボタンを押すところまで確認できなかった。すぐ銀行アプリに入ってみたがやはりお金は入っていなかった」と悔しがった。

タッパル（鶏足の激辛炒め）を売る70代女性は「お客さんがスマホで出金内訳を送ってくれたが、代金が入ってこなかった。よく見たら、自分の別の口座に『セルフ振替』していた」と憤った。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News