【12月2日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は1日、兵員を15%増員する大統領令に署名した。ロシアの兵力は約17万人増強されることになる。

 ロシアとウクライナは、数か月にわたって戦線がこう着する中、いずれも兵員補充を図っている。

 ロシア軍は「常備軍の増強は、特別軍事作戦と北大西洋条約機構(NATO)の継続的な拡大に伴い、わが国に対する脅威が拡大しているため」であり、「NATOの侵略的活動」に対する「適切な」対応だと説明している。

 徴兵制の変更や新たな動員は計画していないという。昨年行われた動員は不評で、大勢の男性が国外に脱出した。

 代わりに、ロシア軍はここ数か月、遠隔地を中心に高収入を約束して採用活動に力を入れている。

 だが、反体制派はこうした動きを「隠れた」動員だと批判。男性が散発的に動員され続けていると主張している。(c)AFP